NAIST受験記

こんにちは。

10/16に平成31年度入学のNAIST入学試験2回目(情報)を受験し、無事合格しました。


なので、今後受験する方のために、自分の反省点など、書いていこうと思います。



NAISTを受験した理由

はっきり言うと、自大学の院試(8月)に落ちたからです。とても悔しかったです。


そこで、研究室の指導教員にNAISTを勧められました。NAISTは、情報の分野ではとても有名で、自分の研究に関連のある研究室もかなり成果を出している、と言うことでした。


その後実際に見学をしてみて、研究室の雰囲気や環境がとても良かったので、院試に落ちた悲しみは忘れて、NAIST受験を決めました。


◯試験について

TOEICのスコア提出

・数学(代数学解析学)の問題を面接官の前で解いてみせる

・小論文に基づく面接


です。配点は分かりませんが、

小論文面接>TOEICスコア>数学

という噂です。


自分はTOEICは自大学の試験のために受けていて、750点でした。



◯受験勉強開始(9月)

・数学について

解析学代数学について、出題範囲となる教科書が指定されていたので、それらを購入し勉強しました。

はっきり言って、時間とお金の両方の面においてコスパが悪かったと思います。


特に解析学は高校の数Ⅲ + テイラー展開くらいの内容で、量の割に内容がありませんでした。

代数学の方は、新発見もあったので為にはなりました。しかし、とにかく量が多く、しかもあまり試験に直結していない印象です。


効率を考えるなら、出題範囲だけ確認して、他の方がオススメしてる本で勉強するのが良いのではないでしょうか。


・小論文について

今年の課題は

1. 大学で学んでること、卒業研究について

2. NAIST入学後にしたいこと

の両方をA4で2枚にまとめるというものでした。

配分は自由ということでした。


僕は1について、卒業研究が進んでいたのでしっかり書きました。研究の背景→従来研究→提案手法の順でまとめました。

2については、そんなの知らねえよ!と思ったので、卒業研究の延長的なことをやりたい、という内容を無理矢理書きました。

分量としては1が1枚半、2が半ページでした。


反省点 

流石に2についての分量が少なすぎたようで、試験ではそのことについて突っ込まれました。

また、1について書きすぎたら面接において、説明しないといけないことが膨れ上がるので、3分間では足りなくなってしまいます。


1については簡潔に、2については志望研究室が何をしているのかを調べた上で熱意が伝わるようにしっかり書くべきでした。


◯試験当日

受験番号ごとに9時〜、13時〜などのグループに分けられて、それぞれ問題は違うそうです。


・入試の受付

試験開始の20分前くらいから受付が始まります。


・待合室

入試の受付が終わると、講義室に案内されます。部屋の一番前に各人の試験開始予定時間が張り出されていて、時間が来るまでこの部屋で待ちます。

人によっては1時間30分くらい待たされます。

通信機器は使えませんが、原稿を紙に印刷すれば、直前まで練習できます。


・数学問題下見

時間が来たらまず数学の問題を下見する用の部屋に案内されます。

問題用紙と計算用紙を渡され、10分間で数学を解きます。

時間が来ると問題用紙と計算用紙は回収されます。


独特の緊張感があり、僕はこの段階で2問とも解けませんでした。


・数学の試験

ご存知の通り試験官2人の前で数学を解きます。

とにかくハキハキ喋ることを心掛けました。


あと分からなかったり間違えたりした時に、試験官が助けを出してくれるのですが、それを理解して柔軟に解き直せる力を見ているように感じました。

自分は試験官の力を借りて全問解けました。


・小論文面接

数学試験が終わるとすぐ始まります。

志望研究室の教授+その他の教授or准教授2人が待ち構えています。


まず予め提出した小論文について3分話します。

試験官はその場で小論文を読んでいるっぽいので、話す内容を詰めすぎると全く理解してもらえないでしょう。理解されない=プレゼン点低です。なので、

・小論文以上の事を言わない

・小論文のどこを読んでいるか、明確にしながら話す

これを徹底しました。



後に質疑応答があります。


僕が受けた質問は、

・何の言語を使えますか?

・卒業研究に使うデータセットは何?

・卒業研究の成果は何に使えるか?

・プログラミングをする際に、何の能力が重要だと考えるか?

・(大学の成績表を見ながら)この授業がCでこの授業がAなのは何で?

・入学後にやりたいことについての分量がかなり少ないですが、どう考えていますか?

などです。


あとは時間が余ったみたいで、

・大学で熱心に取り組んだ部活などありますか?

・それは大学の勉強に支障はありましたか?笑

ていう感じでした。


研究について熱意があるかどうかも大事みたいです。

あとはいかに自信を持って、質問に答えられるかというのが大事ですね。

最小限書いたことについては、説明できるようにしておきましょう。


◯結果

寮の優先入居権付きで合格しました!


◯まとめ

1. 小論文

・卒論について1ページ、入ってからやりたい事1ページ。

・ちゃんと研究室見学をして何をやっているのか知り、興味を持った事を織り交ぜながら熱意が伝わりやすいように書きましょう。


2. 数学

・分からなかったら素直に言いましょう。ヒントをもらって解ければ問題ないです。

・勉強する本は範囲だけ確認して他の方がオススメしてる本で十分だと思います。


3. 面接

・小論文に書いてないことを話さない

・試験官がどこを読めばいいのか分かりやすいように話す

・少なくとも書いてあることについては説明できるようにしておく